テレビCMの種類とは？タイムCM、スポットCM、第三のCM「SAS（スマートアドセールス）」について解説

テレビCMには種類がある

テレビCMにはいくつかの種類があります。普通にテレビを観ているだけでは気づきませんが、画面に流れているCMは「タイムCM」「スポットCM」「SAS（スマートアドセールス）」の3つに分けられます。それぞれCMの特徴、費用などが異なり、CMを出稿する側は目的や予算、狙いたいターゲットなどに応じて、いずれかを選ぶことになります。

では、どのCM形態がどんな性質を持ち、どのようなターゲットに向いているのか。今回はこの3種類のCMの特徴を解説します。

タイムCMとは？

「タイムCM」（レギュラータイム）は、番組の提供スポンサーとなってCM放送の秒数を指定するものです。秒数の単位は30秒からで、期間は2クール（6カ月）が基本です。提供秒数によって、番組の前後でスポンサーとして「この番組は〇〇の提供でお送りします」とアナウンス告知される場合と、アナウンスのない場合があります。

番組単位で出稿先を選べるので、番組内容によってターゲットが想定しやすいという特徴があります。性別や年齢層など、CMのターゲットがある程度決まっているケースにおすすめのCMです。また、30秒から90秒以上と放送時間が長めなのでメッセージ性の高いCMを流すことができます。

ブランディング効果が高い反面、契約期間が長いので期間に応じた投資が必要になります。放送エリアは、キー局系列各局で放送されるネットタイムと、各局の放送エリアに限られるローカルタイムの2種類があります。

スポットCMとは？

「スポットCM」は、番組を指定せずに好きな時間帯やエリアなどを選んで購入できるものです。期間は基本的に1週間以上で、秒数単位は15秒からになります。発注金額、期間、放送したい時間帯などの自由度が高く、短期間に幅広い層への訴求が可能なので、期間限定のキャンペーンや新商品、イベントなどの告知に効果的とされています。

契約においては「GRP」（Gross Rating Point＝延べ視聴率、一定期間に放送されたテレビCMの視聴率を合計したもの）という数値が用いられます。獲得したいGRPを設定して料金を算出、あるいは予算から目標のGRPを設定します。即効性や認知率上昇に効果的な一方で、番組を指定できないので先が読みにくく、番組内容と連動したCM展開も難しいという課題があります。

第三のCM「SAS（スマートアドセールス）」とは？

「SAS（スマートアドセールス）」は、15秒1本からCM枠を購入できるシステムで、タイムCM、スポットCMに続く「第三のCM」と呼ばれています。

エリア、放送日時、番組、本数、金額などを細かく決めることができるもので、ターゲットやキャンペーン時期に合わせ、効果的に「狙い撃ち」をすることが可能です。広告内容と合ったテーマの番組を指定することができれば広告効果の高まりも期待できます。

1本15秒から購入できるので、限られた予算でも出稿できるというのも大きなメリットです。ほしい本数だけほしい時にほしい枠を購入できるため、タイムCMとスポットCMの「いいとこどり」ともいえます。

まとめ

タイムCM、スポットCM、SASの3種それぞれに特徴があり、向き不向きがあるので、目的や予算に応じてどれを選ぶかをしっかり検討する必要があります。

「自分が広告したい商品やサービスがどのCMに向いているかはわからないけれどCMをまずやってみたい」という場合は、限られた予算でもスモールスタートができるSASがおすすめです。SASのCM枠を探せる「枠ファインダ」を使って、予算やターゲット、出稿したい番組など、希望の条件に合ったCM枠を探してみることから始めてみるのもいいでしょう。

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