テレビCMの「GRP(延べ視聴率)」とは?TRPとの違い、計算方法などを解説

Text:枠ファインダ編集部
Photo:Getty Images

テレビCMは「タイムCM」「スポットCM」「SAS」の3種類に分類されますが、「スポットCM」においてはCM取引指標として、「タイムCM」や「SAS」ではCM到達の参考指標として、GRPやTRPが使われることがあります。

GRP、TRPとは?

GRP(Gross Rating Point/グロス・レイティング・ポイント)は、ある期間に放送されたテレビCMの世帯視聴率を合計したもので「延べ視聴率」とも言われます。
TRP(Target Rating Point/ターゲット・レイティング・ポイント)は、ある期間に放送されたテレビCMのターゲット(個人)の視聴率を合計したもので、TARP(Target Audience Rating Point/ターゲット・オーディエンス・レイティング・ポイント)とも言われます。

ただし、GRP自体が必ずしも「世帯視聴率の場合のみ」に使われるのではなく、例えば「F1層のターゲットGRP」というように、個人視聴率においても使われます。

延べ視聴率は、延べ何パーセントが「番組を視聴していたのか」を意味しますが、算出基準が「世帯」の場合、10世帯のうち1世帯がその番組を 視聴していれば、世帯視聴率は10%となります。

※実際には「番組本編の途中で放送されるCM枠(PT/パーティシペーション)」においては、番組平均の視聴率を使用しますが、「番組本編の前後に放送されるCM枠(SB/ステーションブレイク)」の場合はその時間を示す1分前の視聴率が使用されます。

しかし、世帯ごとに人数構成も異なるうえ、その1世帯でテレビがついていたとしても、その世帯の全員が「実際に番組を視聴しているとは限らない」こともあります。
また、同一世帯内に複数台のテレビがあり、それぞれのテレビで違うチャンネルを視聴している場合には、その視聴毎に別世帯として集計されます。

このように世帯ごとの個人数や所有テレビ台数によって延べ視聴率も変わってくるため、2018年4月から2020年4月頃までには一部の放送エリアを除き、個人視聴率が CMの取引指標として採用されるようになってきています。

GRPの計算方法

GRPは、各CM枠の視聴率を合計して計算されます。
例えば、視聴率が15%、10%、5%の各番組のCM枠それぞれに、1本ずつCMを流すと、

番組A(視聴率15%)+番組B(視聴率10%)+番組C(視聴率5%)=30GRP

となります。

TRPの計算方法

TRPの場合も各CM枠の視聴率を合計して計算しますが、あくまでもターゲット層の個人視聴率をCM枠ごとに足し上げることになります。
ターゲット層は以下の表のように分類されます。

4~12歳 13~19歳 20~34歳 35~49歳 50~64歳 65歳以上
男性 C層 T層 M1層 M2層 M3層 M4層
女性 C層 T層 F1層 F2層 F3層 F4層

 

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