CMは、商品やサービスの知名度を高め、売り上げを伸ばすために用いられます。視聴者に魅力を伝え、購買や行動の意欲を喚起する役割を果たします。また、企業の理念などをアピールし、ブランド価値を高めることもあります。
特にテレビCMは、幅広い年齢層の視聴者にアプローチできる広告手段として位置づけられています。夏に需要が高まると言われている洗剤のCMを出稿する際にはどのような枠の探し方があるのでしょうか。
テレビCMの効果
テレビCMの効果は4つに大別されます。
即効性
時期や投下量などの柔軟性が高く、集中的に出稿する方法によって短期間で企業や商品のブランド認知度を上げることができます。
・幅広い顧客をカバー
テレビの普及率は現在も高水準であるため、老若男女問わず幅広い層にリーチできます。番組内容によって視聴者の世代や性別を想定しやすく、ターゲットをセグメントしやすいというメリットもあります。
聴覚・視覚に訴えられる
商品・サービスのイメージを、視覚や聴覚に効果的に訴えることができます。視覚と聴覚に同時に訴えかける力は、紙媒体などにはないテレビCMならではの強みです。
信頼度が高い
テレビ広告は出稿にあたって、出稿する企業・サービスを審査する「業態審査」と、CMの表現内容をチェックする「CM考査」があり、これによって広告の質が担保されていることも信頼度の高さにつながっています。
ターゲティングの仕方
市場において商品を消費者に届けるための活動全般をマーケティングといいますが、この経済活動の中で重要なのがターゲティングです。
ターゲティングは、自社の商品やサービスを提供する最も適した客層(市場)を選び戦略を練る作業です。ビジネスの展開に適した市場が明確になることで、商品の販売効率やサービスの成約率の向上が望めます。
性別や年齢、地域、職業、収入、ライフスタイルといったデータを基に、市場を絞り込んでいくことになりますが、この市場をデータで区分していく作業を「セグメンテーション(Segmentation)」といいます。「ターゲティング」で顧客層を絞り込み、最後に商品やサービスの魅力をどういう風に伝えるかを決める「ポジショニング(Positioning)」といったフローで語られます。
近年は、男女の役割意識が低下し、「洗剤のCM=主婦向け」という固定観念が必ずしも当てはまらなくなってきました。適切なターゲティングを行うことで、テレビCMの目的を明確にし、効果検証もしやすくなります。
洗剤のCMは、主に商品の販売促進を目的として放送されています。CMの内容は、洗剤の機能を紹介するものや、有名タレントを起用するものなど、視聴者の関心を引く多様なクリエイティブが検討されますが、その際にも適切なターゲティングが必要です。
テレビCMの放送時間帯やチャンネル、エリアなどは、広告出稿の際に選定されますが、その種類(タイム・スポット・SAS)によってターゲティング方法は異なります。
タイムCMの場合
テレビCMを流す番組と秒数を指定して枠を購入する「タイムCM」。
契約は2クール(6カ月間)単位が基本です。特定の番組を指定するということで、番組の視聴者層をターゲティングすることができます。
放送エリアは、キー局系列各局で放送されるネットタイムと、各局の放送エリアに限られるローカルタイムの2種類があります。全国の視聴者がターゲットという場合はネットタイムを活用することもありますが、それなりの予算が必要となります。
スポットCMの場合
テレビCMを流すエリア・期間・放送局・時間帯・GRPを指定して買う「スポットCM」。
出稿する番組は選べませんが、おおまかな時間の指定は可能です。
例えば、ビジネスマンがターゲットであれば、朝(出勤前)・夜(帰宅後)、および土曜・日曜、といった放送時間帯を指定することができます。
SASの場合
CM枠を15秒1枠から購入できる「SAS」を商品化している放送局であれば、放送日時、番組などを決めて枠を購入するこができます。1枠からほしい枠だけ選択できるので、ターゲットではない視聴者に多く見られてしまう=無駄打ちが減り訴求したいターゲットに効率よくアプローチできます。
※現在、SAS参入局様・エリアは増加中ですが、すべての放送局様がSASを導入している訳ではないため、カバーできないエリアもあります。
CMにかかる費用とは
テレビCMでは、大きく分けて2つの費用が必要になります。
CM枠を販売しているテレビ局に支払う「テレビ広告放送料」(注*)と、テレビCMの「制作費」です。
(注*)タイムCMの場合は電波料+番組制作費、ネット番組の場合はネット料となり、スポットCM、SASの場合は広告放送料となります。
制作費はさまざまなものがあり、具体的な内訳としては企画料や撮影・編集の費用、出演タレントの契約料および出演料などがあります。
契約料が出演料の高い有名タレントや一流スポーツ選手を起用したものであれば跳ね上がり、海外ロケや特殊な撮影方法を実施しても費用が高額になります。
逆に言えば、有名タレントを起用しない、静止画や簡単なアニメーションを使う、WEB広告等で使用した動画を素材とするといったことをすれば、制作費は抑えられます。
また、放送料金は前述のタイムCM、スポットCM、SASで、それぞれ費用や条件が大きく異なります。
枠ファインダの「ターゲット検索」機能とは?
SASのCM枠を探すことができる枠ファインダの「ターゲット検索」には、搭載されている豊富なターゲットデータを、キーワードで検索することで表示し、さらにそのターゲットデータに合うCM枠も同時に検索・分析できる機能があります。
表示されたターゲットデータの特性などを指定することで、より詳細な条件での比較ができるため、より効率の良いCM枠を探すことができます。
では、実際に「洗剤」に関するターゲット検索をしてみましょう。
ターゲットデータからより効率的なテレビCM枠の検索・分析ができる「枠ファインダ」の資料請求はこちら
ターゲット検索でターゲットデータを表示する
ターゲット検索メニューでキーワードを入力すると、枠ファインダに搭載されているターゲットデータの中から、入力されたキーワードに関する実際のターゲットデータが一覧として表示されます。
今回は、検索キーワードに「洗剤」と入力して検索を開始します。
キーワードを入力する際に、検索対象月として、実際に公開されているセールス枠がある月も指定できるため、ターゲットデータを選択後に、セールス期間中の枠を表示することができます。
ターゲットデータと分析方法を選択して、CM枠を探す
表示されたターゲットデータ一覧から、条件にあうデータを選択し、さらにそのデータでの分析方法を選択します。
分析方法は3つ選ぶことができます。
・想定タイムテーブル・・・選択したターゲットデータとマッチした放送局毎のタイムテーブルでセールス中のCM枠の価格などの内容も確認することができます。
・セールス枠一覧(通常枠)・・・対象となる複数の放送局でセールス中のCM枠を一覧表をして表示し、価格などの内容を確認することができます。
・プランニング作成・・・選択したターゲットデータを元に作成画面内で出稿に際するキャンペーン規模(予算やキャンペーン期間など)を入力することでプランを作成し、プランに基づいた効率の良い枠をピックアップして確認することができます。
※プランニング作成では、データ種類やデータの特性グループ、さらに細かな特性などを選んで指定することもできるため、様々なターゲティングでのプラン作成で比較することができます。
関連記事:テレビCMのプランニングとは?
今回は、特性グループ「特定カテゴリ購入者」で特性が「洗濯用洗剤購入者」のターゲットデータでセールス枠一覧で実際のCM枠を確認してみます。
選択したターゲットデータに基づいて表示されるCM枠は、枠の単価だけでなく、パーコスト順でも表示されるため、より効率的な枠を比較することが可能です。
ターゲット検索の活用でCM枠の検討が便利に
枠ファインダでは、ターゲット検索だけでなく、様々な探し方で複数の放送局様のテレビCM枠を検索し、ターゲティングデータを活用しながら、より効率的にCM枠を比較検討しながら、購入予約申込みまで進めることが可能です。
実際に購入予約申込みいただけるのは、広告会社様のみとなりますが、下記の枠ファインダの利用申込みページから利用のお申込みをしていただくことで、広告主様も実際のCM枠を検索や比較をしていただけます。
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